ROME, INC.： FROME AUGUSTUS TO DIOCLETIAN
紀元前27年シナリオ リプレー（幕間：序盤を終えて）

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●序盤のまとめ

　第3ターンまで終了したので、ここまでの総括を書いてみようと思います
　序盤の方針は以下のように考えていました；

　政治：まずは各州にある造反州を与党州化しないと収入が増えず、加えてエジプトを何とかしないと不穏増加要因が減少しませんが、こればかりは叛乱の鎮圧が条件なので現状ではどうしようもありません。蛮族の状況次第にはなりますが、軍事力の高い議員を引くことができたら各管区に派遣しようと思います。その際の優先順位はもちろん1.エジプト、2.ヒスパニア、3.パンノニア、最後がモエシアでしょう。どうあれ、政治的には最優先はエジプトということになります
　皇帝陛下が「征服者」特性を持つので、ローマシンパの拡大速度が増大します（凱旋勝利0でも1ターンに2州）。初期の併合候補の蛮族州はエチオピア、ガラエキア、下ダキア、アラビアといったところでしょうか？同盟州ですが、アフリカの2州やアルプス、上下パンノニア、アグリ・デクマテス辺りも追々古参同盟や造反州に昇格させたいところです。下モエシアやトラキアも考えていいかもしれません
　軍事：何と言っても既に蛮族がうろうろしているヒスパニアへの対処が重要です。他の蛮族がどうなるかで若干対応は異なる可能性はありますが、戦役特性を持つアグリッパが既に存在する以上、彼をヒスパニアに派遣しない理由は何一つありません。政治面だけで考えるとエジプト総督に任命したいところなのですが、軍事・政治の両側面を考慮してヒスパニア総督を任せることにします。エジプト総督は第1ターンのドローに期待しましょう
　兵力の増強ですが、王朝カウンターが引かれない限り編制できるのが1個レギオンと補助兵8個（+2個艦隊）しかないので、状況に応じて柔軟に行う必要があります。強力な蛮族が登場したところを確実に補強しましょう。補助兵は8個ありますが、このシナリオではスタック制限は常時1州2個までなのでお忘れなく・・・


　では、実際どうだったかを振り返ってみましょう

　先ず政治面です。最重要視していたエジプトの与党州化は、第1ターンに2州、第2ターンに1州を昇格させ、ほぼ完璧な形で作物アイコンを取り込めました。その他の管区でも、パンノニアとヒスパニアで1州ずつ昇格に成功したので、収入の観点からも満点に近い出来です。モエシアでは昇格に失敗しましたが、元々優先度を一番低くしていたのでそこまで望むのは贅沢でしょう
　人事的には序盤から有能な人材（オト以外）を引くことができたので、総督の任命に悩むことが少なくてやり易かったと思います。人事面最大の損失はアグリッパが逝去したことでしょう
　軍事面では、第1ターンのムーア戦役以外は全て出現ターン中に排除できたので概ね成功です。ムーア戦役のせいで一過性にアフリカが荒らされましたが。兵力増強が必要となった時にクラウディウス朝を引くことができたし、戦役が長々とうろつかなかったせいで移転させる兵力を確保することもできました


　州毎の総括です
　イタリア：もともと安全管区なので特に気にかけてなかったのですが、そのうちと思っていたアルプスの併合が偶発的（？ルール解釈ミスが修正されただけ？）に実現し、あと一歩のところまで進みました。征服イベント重複のおかげです。パンノニアの縦深がないのでラウェンナが意外と危険にさらされやすいことも分かりました
　ブリタニア：シナリオ特別ルールのため、ほぼ放置状態でした
　ガリア：序盤から怒涛の3連チャンでした。兵力の移転がスムーズだったので、十分な修整値を得られたのが勝因です。連絡経路の関係で、入り込んできた戦役のせいで後背地のはずのルグドゥネンシスが予想外に造反州になっちゃいました
　パンノニア：イリリア州を早期に与党州化できて順調でしたが、サルマティアとイリリア戦役1個しか来なかったのに縦深がなくて結構苦労しました。ラウェンナに叛乱の可能性が生じたのもその一つです。イリリア戦役特性を持つティベリウスだからと安心して投入しましたが、強制併合ルールのせいで、最前線に望まない造反州が2つも存在する状況。このルールは計算外でしたね
　モエシア：ちょっと手間取りましたが、計画通り上モエシアを与党州化できました。ただ、蛮族州とあちこちの州が繋がっていたり、イリリアと繋がっている州が意外と多かったりしたせいで、叛乱の予防が完全にできなかったのはマイナスポイントでしょう
　ポンティカ：叛乱チェックの必要ない、無風の管区でした。蛮族軍が出現しない限り安全な土地です
　シリア：巨大戦力パルティアを首尾よく片付けることができ、その影響で同盟州等も増えたので上々の滑り出しでした
　エジプト：最優先だった穀物アイコンの取り込みも順調に進み、安定した統治状態です
　アフリカ：第1ターンにムーア戦役への対処を先送りにしたせいでちょっとめんどくさくなりましたが、第3ターンには与党州化できたので良しとしましょう。戦役がいないと平穏ですが
　ヒスパニア：極めて順調でした。本国よりも先に全てがローマ化され、序盤で全ての州から徴税できるようになるとは、さすがに予想していませんでした。嬉しい誤算です



●中盤以降の戦略

　続いて、次に中盤以降の戦略について考えていきます。当初の中盤以降の方針は、誰がアウグストゥスの後継者になるか？に絞っていましたが、ある程度目鼻がついてきたのでもう少し掘り下げて管区毎の考察も行います

　先ず後継者問題です。ティベリウスとゲルマニクスは登場しましたが、ユリウス朝がないので現在の継承権筆頭はドルーススです。ユリウス朝が引かれるとティベリウスに継承権が移ります。そうなってから帝位が継承されると、戦役特性持ちがいなくなるのでリーダーが控えているイリリア戦役への対処がちょっと難しくなるかもしれません。もっとも、イリリア戦役は残り1個だし、戦役特性持ち0のマルコマンニもあるので、そこまでティベリウスにこだわらなくてもいいのかもしれません。もちろんアウグストゥス帝が長生きしてくれるのが最善ですが、そうじゃないなら今の状態でドルーススに戴冠してもらうのがベストかと思います。ティベリウスより政治力も人望も高いですし
　今の状況なら不穏が増加することはあまりないと思うので、暗殺が成功する可能性がないので帝国は安泰でしょう。不穏が上昇しなければ凱旋勝利総督に裏切られる心配もないので、安心して多正面作戦を展開できます。実は不穏を低く抑えることが重要だということなのでしょう
　現在ボックスに残っている元老院議員は、セイヤヌス（2/3/3/4、首都長官）、カリグラ（1/1/4/5：、恐怖政治：王朝議員）、パウリヌス（4/2/3/3、ムーア戦役）、ネロ（1/2/4/5、簒奪者：王朝議員）、コルブロ（4/3/1/3、パルティア戦役）、シルウァヌス（4/3/3/3、サルマティア戦役）、ガルバ（3/3/1/4、膠着状態）、ウィテリウス（2/3/3/4、威信）およびユリウス朝の9枚です。問題は無能な2名の王朝議員で、それ以外の皆さんは何とか許容範囲でしょう
　また、戦役ボックス内には、アルミヌス（5/2、ゲルマン）、ボウディカ（2/2、ブリトン）、カラタクス（3/1、ブリトン）、シメオン（3/2、ユダヤ）、タクファリヌス（3/2、ムーア）、ウォロガセス（4/2、パルティア）のリーダー6名と、7/1と6/1のブリトン戦役、14/2のゲルマン戦役、12/2のイリリア戦役、8/2のユダヤ戦役、11/1と9/1のマルコマンニ戦役、5/1のムーア戦役、6/1のヌビア戦役、8/1のパルティア戦役の10個の合わせて16枚に加え、イリリア本国にバトが待機中です。ブリトンとマルコマンニが2枚あり、ゲルマンの最後の1枚が最強なのが気になるところ。特にブリトンはリーダーも2名残っているので、規模は小さいとはいえ要注意です


　では、管区毎の方針に移ります
　イタリア：アルプスを与党州化すれば完璧な統治体制を敷けます。ラウェンナの防御態勢が若干脆弱なことが分かったので注意が必要です
　ブリタニア：特別ルールの関係上、ほったらかしといてもいいのですが、せっかくプラウティウスがいるわけですから上下ブリタニアぐらいはローマの恩恵を与えてあげてもいいかもしれません（上から目線）
　ガリア：ルグドゥネンシスはさっさと与党州に戻すとして、ラエティアも繋がっている蛮族州が1つなので戦役の邪魔が入らなければ早期にローマ化できるでしょう。アグリ・デクマテスはできれば今のまま古参同盟州として国境防衛を担ってもらいたいところですが、強制併合ルールがねぇ・・・。シウィルスはあの世に逝ってくれたしゲルマン戦役は残り1個ですが、それが最大戦力というだけでなく有能な方のリーダーアルミヌスもまだ残っています。さらに、敵はゲルマンだけでなくマルコマンニ戦役が流れてくる可能性も一応あります（アグリ・デクマテスとラエティアそれぞれ1/8）。未だ安全管区には程遠い状況です
　パンノニア：最高注意管区です。蛮族州2つと接している造反州が2個もある上に目の前に出現する戦役が計3個、その内1つはリーダー付属確定です。紀元前27年シナリオではマルコマンニ戦役特性保持者はいないので実は厳しかったりします。イリリア戦役にしても、アウグストゥス在位中にユリウス朝が引かれちゃうとティベリウスの投入ができなくなる可能性もある等、予断は許さない状況でテコ入れは必須です
　モエシア：サルマティアが片付いたので直接つながっている蛮族はいませんが、イリリアとマルコマンニ戦役が流れてくる可能性はゼロではありません（対象の州は上モエシアのみで、継続チェック次第ですが、確率はイリリアが約1/3、マルコマンニの方はわずか1/12）。マルコマンニ戦役特性持ちはいませんが、ここに流れてくる可能性は低いのでそこまで気にしなくていいでしょう。この管区の支配戦略として重要なのは、ボスポラスの安全確保のために（隣の管区ポンティカですが）カウカシアを併合することだと思います。これによりボスポラスは叛乱チェック不要の古参同盟州となり、州の安寧が図れます（ついでにプレーヤーの手間も省けます）。それと、ゲームと直接関係ないのに毎回書きますが、何とかトラキアを・・・
　ポンティカ：現状はかなり安全で、カウカシアを併合すればモエシアにも恩恵を与えることができます。アラン戦役のいないシナリオなので、ポンティカが直に接している本国はパルティアだけです。しかも、大アルメニアに手を出さなければパルティア戦役がこちらに向かってくる可能性が極めて小さい、というか今のポンティカとシリアの支配状況では絶対にやってきません（オスロエネとメソポタミアにしか行かない）。小アルメニア以西辺りをゆっくりと併合→昇格していけばいいと思われます。収入も多く、優等生管区です
　シリア：反対にこちらは敵に直面しています。が、パンノニアほどじゃないのでそれほど気を遣う必要はありません。対戦する可能性というか、必ず対峙するのが小戦力の方のパルティアとリーダーウォロガセス、およびユダヤとそのリーダーシメオンになります。とりあえずどちらの戦役も特性持ちがいるので彼等に対処させることができれば、両方登場した場合でも何とかなると思います。政治的にはアラビアを併合すれば防衛ラインが確立でき、隣のアレクサンドリアの不安要素も取り除けるので早期に実現したいところです
　エジプト：ヌビア戦役が残っているのでこれへの対処ぐらいでしょうか？一応、ユダヤ戦役がアレクサンドリアに流れてくる可能性があるのでそこにも注意が必要かもしれません。余裕がある時にエチオピアの併合を進めましょう、というかヌビア戦役を排除できれば自ずと併合の機会が訪れますが
　アフリカ：政治的にはマウレタニアの2州を取り込めば終了ですが、ムーア戦役がリーダー付きで1個残っているので気は抜けません。ここは同盟州のサポートが受けにくい地形であり、油断は禁物です。戦役持ちのパウリヌスが引ければかなり気持ち的には楽になりますが
　ヒスパニア：蛮族と一切関係ない状態なので、ガラエキアに必要な守備隊を置くことができれば何の憂いもありません。税収アップのために政治力の高い総督を任命できるかどうか？ぐらいでしょう




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