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  古代ローマをテーマとするゲームについて徒然に書き連ねます

Carthageリプレー(シナリオNo.2)CR Scenario2 Replay

Carthageシナリオ2「AGATHOCLES ~ The First Invasion of Carthage, 311BC ~
リプレー (Turn. 5)

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Carthageシナリオ2リプレー、最終の第5ターンです


第4ターンの考察:
 シラクサ:シチリアでは相変わらずハミルカルを捕まえきれませんが、それ以外は予定通りに進行していると言えます
 アフリカは、ハンノに狙われているオフェラスが心配ですが、行動力で優っているので運がよほど悪くなければ逃げ切れるはずですし、そもそも使い捨ての戦力の面があるのは事実なので、ハンノを引き付けてくれさえすれば役割は果たしたと言えるでしょう
 全体での最大の誤算は第T艦隊がアガタルクスもろとも失われたことで、最終ターンの制海権は完全にカルタゴに移ってしまいました
 カルタゴ:全般に低調でしたが、シチリアに拠点を確保したまま最終ターンを迎えることができたので良しとしましょう
 アフリカはリーダーの能力差の関係で主導権確保が難しいのはある程度仕方ないのですが、オフェラスの捕捉にこだわりすぎたかもしれません。戦力は相手を大きく凌駕しているので、対決できる機会は逃すべきではないのですが、基本的に敵に支配されている小都市の奪還に専念する方が良かったと思われます
 敵の不運のおかげですが、制海権をほぼ手中にできたのは良い兆候ですし、幸か不幸かボミルカルが処刑され、代わりに2名のリーダーが登場したのはこちらにとって好都合だったと言えるでしょう


最終ターンの方針:
 シラクサ:制海権を失っているので、敵はあらゆる場所に上陸して都市の占領を狙うことができます。最終ターン、おそらくカルタゴ軍は損害度外視で強襲上陸ラッシュをかけてくることが予想されます。繰り返すようですが、カルタゴ軍は1都市で3VP獲得できるので、現在VPレースでリードしているからと言って、全く安心はできません。とりあえず、ハミルカルを駆逐することが最優先です
 アフリカではVPをいくつか得た状態で終われば御の字で、オフェラスはハンノに捕まらないように逃げ回れば十分でしょう
 敵のリーダーが増えてしまったことは懸念材料ですが、何とか逃げ切って勝利を掴みたいところです
 カルタゴ:現在、一応は4VP差ですが、シラクサは今後どううまくいったとしても1〜2ポイント上積みするのが精一杯と思いますが、こちらはサイの目次第では2〜3都市を確保できるため、見た目ほど悲観するような状況では全くありません。むしろ、制海権を握っていることも相まってこちらが有利と言ってもいいかもしれません
 シチリアでは最低1都市はほぼ確実に失ってしまいますが、それ以上の小都市占領を達成すればよいだけです。先に行動できるといった幸運に恵まれれば圧勝も夢ではありません。凡庸ですが、相手にはもう1人リーダーがいることは忘れないようにしないと、思わぬところから迎撃を受けて拘束される可能性も0ではありません
 アフリカは、できればハンノだけでのオフェラス拘束が望まれます。もう1軍いますが、疲弊状態なのでそれほどの活躍は期待できません。この第V軍は、VP獲得に重要なシチリアに送りたいところです
 新たに2名のリーダーを手に入れたので、ボミルカルを失ったとはいえ戦略的な自由度はむしろ増加しています。これにより、第T艦隊と第V軍の両方を活性化できるのがなんといっても有利な要素です。シチリアはリーダー数で劣っているので、その解消に利用しましょう


■第5ターン(紀元前307年)■

A. 更新フェイズ:
1.都市再建セグメント:略奪は行われていないので、再建対象の都市はありません
2.カルタゴ軍能力決定セグメント:指揮官交代はなかった軍の能力値はそれぞれ上昇させることができるため、第T軍は2となったものの、第U軍は元々最高値の3であるため変化はありませんでした

B. 戦略決定フェイズ:

ハンノ[14]とヒミルコがカルタゴ市内に登場します

5.カルタゴ政治動向セグメント:カルタゴの与党家系を決定します。サイの目5、前ターンの与党がバルカ家だったので+1の修正が加わって最終値6。最終ターンも与党はバルカ家となりました
 次に、政治動向決定サイの目チェックを行います。サイの目9、最高司令官のハンノが与党家系でないので-1、指揮官のいる敵軍勢(オフェラスのエジプト第T軍)がカルタゴ州にいるので+4、アガトクレスがパノルムスとドレパヌム、リリバエウムの全3都市を支配しているので+3、前ターンにアガトクレスがシチリア内の都市を攻撃しているので+2。以上の修正を加えて最終値は15、政治動向は「好戦」のままです
 新たに加わった2名にリーダーの内、ハンノ[14]を提督に任命しました

6.戦力増強決定セグメント:まずシラクサ軍ですが、今回もシラクサ兵を動員します。現在のシチリア内の支配都市数はシラクサ市を除いて13なのでシチリア歩兵13戦力を動員し、アガトクレスと共に配置しました
 指揮官不在だった2戦隊の第V艦隊に海防官を配置、指揮を任せます

 次はカルタゴ軍です。今回も前ターンの損失分だけを補充できるので、実際に動員できるのは歩兵4戦力だけとなります。そのため、どのグループであれ、サイの目が最低値でも動員許容量を満たせます。しかも、政治動向が「好戦」であることですべてのグループから動員可能となっており、事実上、補充したい国籍の歩兵を自由に選べる状態となっていますが、この最終ターンにおいて最高司令官のLAMを消費してしまうのはデメリットが大きすぎるので、現実的にはグループAまたはBしか選択の余地はありません
 現在、第T軍は合計補正38戦力(歩兵26、騎兵6×2=12)なので、移動損耗を考慮すると歩兵2戦力までの補充が妥当です。残りの歩兵2戦力は第V軍に割り当てるべきだと思いますが、カルタゴ市民兵はアフリカから離れることができないので、任務の柔軟性を考えると同盟国兵士を補充する方が良いので、グループA(カルタゴ市民兵)とB(リビア兵)から歩兵各2戦力を動員し、第T軍と第V軍にそれぞれ配属しました
 また、指揮官不在だった第U艦隊に海防官を配置しました

7.襲撃マーカー除去セグメント:本シナリオでは襲撃は行えません

以上で、最終ターンのイニシアチブフェイズ開始準備が終了し、状況は右図のようになりました

C. イニシアチブフェイズ:
1.LAMプールセグメント:今回はすべてのLAMが使用できます。準備するLAMは以下の通りです;
 シラクサ:アガトクレス2個、アルカゲトゥス1個、海防官1個
 エジプト:オフェラス2個
 カルタゴ:ハンノ1個、ハミルカル2個、ヒミルコ2個、ハンノ[14]1個、海防官1個
 その他:攻城戦損耗マーカー3個、神託マーカー1個
ここにきてついにカルタゴ有利の状況が出現しました。ラストの追い込みでシラクサを抜き去ることができるでしょうか?

2.イニシアチブ決定セグメント:引かれたLAMに応じて任務フェイズへ移行します

D. 任務フェイズ状況:

LAM=神託:実質的に影響のある神託イベントはありませんが、とりあえずサイコロを振ってサイの目3。ボミルカルは処刑されているのでサイの目4-5として扱いますが、このイベントもすでに発生している上、エジプトとの同盟も成立後なので影響なしとなりました

LAM=シラクサ海防官:ハミルカルおよびカルタゴ第V軍(ほぼ確実にヒミルコ指揮)の海上輸送阻止のため、想定される移動経路を封鎖しておくことにします。第U艦隊はリリバエウム沖合に、第V艦隊はカタナ沖合に出航しましたので、それぞれ距離効果を判定します。まず第U艦隊はサイの目3、0ヘクスなので修正0。影響はありません。第V艦隊はサイの目2。沿岸4へクスなので、距離ポイント4で修正0。こちらも航海による影響はありませんでした
 とりあえず海上警戒は確立しましたが、カルタゴ陸軍より先にハンノ[14]に行動された場合は悲惨なことになりそうな気もします

LAM=攻城戦損耗@:現在、攻城戦中の都市はありません

LAM=攻城戦損耗A:なんと、連続で意味のない攻城戦損耗マーカーが引かれてしまいました

LAM=ハミルカル@:カルタゴにとって幸運なことに、ハミルカルがシチリアで最初に行動できることになりました。これでまた逃げ道を確保しながらVPの獲得が目指せます。まずは目の前のレオンティニを攻略します
 サイの目5で強制降伏に成功、入城します。更なる行動権を得るために継続チェックを行ってサイの目2。強制降伏成功修正+2を加えた最終値4で継続に成功したハミルカルはエンナへ進軍しますが、レオンティニから移動を開始しようとしたその時、隣接ヘクスのカタナ郊外にいたアガトクレス軍が迎撃を宣言しました!
 レオンティニのカルタゴ第U軍に対する、アガトクレスの迎撃チェックを行います。迎撃サイの目9、修正の、+1(距離1へクス)+1(渡河)=+2を加えて最終値11となり、迎撃は失敗に終わりました。アガトクレスの上には迎撃不成功マーカーが置かれます
 ハミルカルは移動を継続してエンナに到着、蓄積損耗は3で喪失はなかったので継続チェックを行います。サイの目2で成功し、続けて試みたエンナの強制降伏にも成功したハミルカルは、一旦エンナに入城します。再度行った継続チェックサイの目は1、強制降伏成功後修正+2を加えた最終値は3なので更なる行動が可能となりました
 ハミルカルは、今度はケファロエディウムへ向かいます。損耗蓄積は西シチリア州の3のみで、喪失はありません。ティンダリス郊外のアルカゲトゥスは迎撃可能ぎりぎりの3へクス先にいますが、戦力比と戦闘力で劣っているだけでなく、カルタゴ第U軍は軍能力値が3もあるためとても太刀打ちできないと考え、迎撃は行いませんでした
 迎撃を受けなかったハミルカルはケファロエディウムの強制降伏を試み、サイの目9で成功して入城しますが、続く継続チェックはサイの目8で失敗して完了となりました(右図)

LAM=アルカゲトゥス:まだ1任務フェイズを残しているハミルカルをこの段階で拘束できるのが、最も理想的展開です。川岸を支配していないハミルカルが迎撃してくることはないだろうと判断したシラクサ軍は、圧倒的に不利な条件にも関わらずアルカゲトゥスにケファロエディウムの包囲を命じました
 東西両シチリア州を全て道路移動したので蓄積損耗は2、喪失はありません。しかし、その直後の継続チェックをサイの目5で失敗したアルカゲトゥスは完了となってしまいました。作戦値の低さからあと一歩でハミルカルを捕捉しきれないのは極めて残念です

LAM=ハンノ[14]:現在のシラクサ軍が最も見たくなかったLAM、ハンノ[14]がここで引かれてしまいました。先のアルカゲトゥスの継続失敗に続いて、踏んだり蹴ったりの状況です
 提督であるハンノ[14]は第T艦隊を率い、リリバエウム沖へ移動して停止します。シラクサ第U艦隊は迎撃を行いませんでしたので、距離効果を判定します。沿岸11へクスで距離ポイント修正+1、サイの目1で最終値2となって影響はありません。シチリアの増強にあたって邪魔となる、リリバエウム沖のシラクサ艦隊を今のうちに排除しておくために、ハンノ[14]はシラクサ第U艦隊への攻撃を宣言します
 どう見ても勝ち目のないシラクサ第U艦隊は、リリバエウム港内への回避を試みます。サイの目4で回避成功、シラクサ艦隊はリリバエウム港内へ撤退しました。カルタゴ第T艦隊は、今後の海上輸送船団護衛のためにリリバエウム沖にとどまり、完了となりました

LAM=アガトクレス@:とりあえず、目前のカタナの占領を目指して全戦力による強制降伏を試みますが、なんとサイの目1で失敗!仕方ないので、他の都市を目標とするためにまずは継続チェックを行います。これはサイの目1、強制降伏失敗後修正-2を加えて-1となって成功したアガトクレスは、2へクス先のタウロメニウム攻略に向かいます。蓄積損耗は3(東シチリア州)+1(小河川渡河)=4、アガトクレス軍の合計補正戦力は歩兵37+騎兵8×2=53戦力なので1ポイント喪失です。歩兵1戦力除去後に継続チェックを行ったアガトクレスですが、これをサイの目7で失敗、完了となってしまいました。序盤好調だったシラクサ軍ですが、ここにきてかつての勢いは影も形もありません

LAM=ハミルカルA:ケファロエディウム郊外にアルカゲトゥスがいますが、戦力は圧倒しているので気にせず出撃、テルマエへ向かいます
 遥かに劣勢なアルカゲトゥスですが、最終ターンな上、自分のLAMはもうないのでわずかの可能性に賭けてハミルカルが出撃してきたところで迎撃を試みます。しかし、迎撃チェックサイの目は8で失敗、アルカゲトゥスの上に迎撃不成功マーカーを置きます
 妨害を受けなかったハミルカルは悠々とテルマエに到着、蓄積損耗は道路移動の1だけなので喪失はありません。続けて強制降伏を試みるために継続チェックを行いましたがサイの目8で失敗、ハミルカル最後の行動はここで完了となりました。アルカゲトゥスの迎撃不成功マーカーを取り除きます

LAM=ヒミルコ@:シチリアを増強する機会が巡ってきました。まずは指揮官なしで放置されている第V軍の回収に向かいます。リーダーのみの最初の移動なので自動継続となったヒミルコは、第V軍を率いてカルタゴ市内に引き返します。一旦停止したヒミルコは損耗をチェックします。蓄積損耗は3(カルタゴ州内をレベルC道路上のみ移動)+1(トゥネス南の小河川渡河)=4、合計補正戦力は歩兵21(イベリア4、ケルトイベリア4、ガリア9、リグリア2、リビア2)+イベリア騎兵4×2=29なので1ポイント喪失となり、ガリア歩兵1戦力を除去しました
 継続チェックをサイの目2でパスしたヒミルコは出航してヘラクレア・ミノア沖に到達、距離効果を判定します。サイの目9、沿岸14へクスなので修正+1となり、最終値10。第V軍輸送船団は離散してしまいましたが、継続チェックをサイの目3で成功したヒミルコは離散艦隊の再建を試みます。こちらもサイの目2で成功、第V軍はなんとかヘラクレア・ミノア海岸に上陸して一旦停止します
 続く継続チェックもサイの目4で成功し、ヒミルコはヘラクレア・ミノアの強制降伏を試みます。サイの目は4で強制降伏に成功して開城しました。ヘラクレア・ミノアに入城したヒミルコはサイの目9で継続失敗、完了となりました(右図)

LAM=カルタゴ海防官:両軍を通じて最後の海軍LAMであり、現在特に実行しないといけない任務はないので警戒のためにカルタゴ沖に出航して完了しました

LAM=オフェラス@:ほぼ使い捨て扱いのオフェラスでしたが、幸運にもここまで生き残ってくれましたので最終ターンも存分に働いてもらいます。まずはティスブルスへ向かいますが、タプスス市内から出たところでハンノが迎撃を宣言しました。サイの目2、距離1へクスなので+1の修正を加えた最終値3で迎撃成功、ハンノはタプスス郊外へ移動して損耗チェックを行います
 レベルC道路を使用した本国州の移動なので蓄積損耗は1.5、合計補正戦力は歩兵28+騎兵6×2=40戦力で喪失はありません。アフリカの主導権を奪い返すチャンスです。迎撃なのでカルタゴ軍を攻撃側として戦闘を開始します。戦闘修正は以下のようになりました;

 ・リーダー戦術能力修正:-1(ハンノ:戦闘力D、サイの目7で戦闘力4。オフェラス:戦闘力C、サイの目5で戦闘力5)
 ・戦力比修正:+1(攻撃側:上記の合計34戦力。防御側:歩兵15+騎兵7=22の戦力比1.5:1)
 ・騎兵戦力優勢修正:0(エジプト軍優勢ですが、1戦力なので修正なし)
 ・エリートユニット修正:+2(カルタゴ軍に6戦力のエリート歩兵と6戦力のエリート騎兵)
 ・軍能力値修正:+2
 ・以上より、合計サイの目修正は-1+1+0+2+2=+4です

 劣勢のオフェラスは、ダメ元で手持ちの戦象2戦力の投入を決断しました。1戦力目の戦象結果サイの目は1、参加した戦象と歩兵1戦力を除去します。次の戦象結果サイの目は3だったので、参加した戦象のみが除去されました。戦象投入後も戦力比修正は変わらず、修正値も+4のままです
 戦闘解決サイの目は5、修正後9なので結果は10/20。損失の適用は以下の通りです

 カルタゴ軍:エリートに多く損失を適用するルールのため、エリート歩兵2戦力と歩兵1戦力を除去したのでエリート歩兵は4戦力になってしまいました。騎兵の損失は1戦力です
 エジプト軍:歩兵3戦力と騎兵1戦力を除去しました

 騎兵戦力優勢を有していないカルタゴ軍は、追撃はできません。戦闘に敗北したオフェラスはタプスス内に退却、大敗北でない敗北を喫したエジプト第T軍は混乱状態に、カルタゴ第T軍は疲弊状態となりました
 また、損害を受けた両軍ともリーダーの死傷チェックを行います。ハンノのサイの目は5でチェックに引っかかり、しかも再チェックのサイの目で7が出てしまったため、カルタゴ軍最高司令官ハンノは名誉の戦死を遂げました。しかし、生命力5っていくらなんでも…?
 シラクサ軍は小躍りしますが、喜んだのも束の間、オフェラスの方もチェックのサイの目が9、再チェックのサイの目も7であったため、彼までもが死亡してしまいました!史実ではアガトクレスに暗殺されたとも言われるキュレネ支配者オフェラスですが、ゲームでは武人らしく戦場の華となって散りました。エジプト軍はシラクサの支配下に置かれます
 プールに残っているオフェラスとハンノのLAMを取り除きます。展開中の両軍に指揮官がいなくなったので、アフリカ戦線は事実上終焉したと言ってよいでしょう

LAM=アガトクレスA:現在、シラクサのVP11(リリバエウム3、ドレパヌム、パノルムス、メッサナ、カルタゴ内小都市各1)に対し、カルタゴのVPは15(シチリア内の支配都市3×5)なのでこのままでは敗北確定ですが、オフェラスを失った今、これがシラクサ軍最後の行動機会です。こうなってしまった以上、アガトクレスには少なくとも2都市は占領してもらわなくてはいけません
 まずは全軍を率いて目の前のタウロメニウムの強制降伏を図ります。サイの目9で強制降伏に成功、入城後の継続チェックをサイの目3で成功したアガトクレスはカタナへ移動して停止します。蓄積損耗は3(東シチリア州)+1(小河川渡河)=4、合計補正戦力は歩兵36+騎兵8×2=52で1ポイント喪失となり、歩兵1戦力を除去しました
 続けて行った継続チェックをサイの目6でクリアし、カタナの強制降伏に挑みます。これもサイの目6で成功したアガトクレス、序盤の好調ぶりが再現されているかのような勢いでしたが、カタナに入城後に行った継続チェックはサイの目8で失敗、完了となりました。これにより、とりあえずカルタゴのVPを9まで減らすことに成功しましたが、まだ敵にはヒミルコのLAMが残っていて、その周囲に味方がいないので、勝敗は完全に相手のサイの目次第となってしまいました

LAM=ヒミルコA:あとは攻城戦損耗マーカーしかないので、リーダーの任務フェイズはこのLAMが最後です。本ゲームの勝敗を決定する行動となります
 シラクサ軍の妨害を万が一にもも受けるわけにはいかないので、損耗は嵩みますが北を目指します。西側から回り込んでセゲスタに到着、一旦停止して損耗をチェックします。蓄積損耗は3(西シチリア州)+2(ヘラクレア・ミノア北の中河川渡河)=5、合計補正戦力は歩兵20+騎兵4×2=28なので1ポイント喪失。ガリア歩兵1戦力を除去しました
 続いて、勝負の継続チェックです。セゲスタの固有防御力は1なので、継続に成功すればほぼ確実に強制降伏が可能で、その結果勝利を掴めます。運命のサイの目は…8!ヒミルコはセゲスタ郊外で完了となり、あと一歩のところで攻略は実現しませんでした

LAM=攻城戦損耗B:ゲーム最後のLAMです。攻城戦中の都市はないので、影響はありません



以上でLAMプールが空となったので、第5ターンの全イニシアチブ・任務フェイズが終了しました

荒廃フェイズ:荒廃の試みは行われませんでした

ターン終了フェイズ:
駐留損耗セグメント:ターン中に同一州内にとどまった軍勢に対する駐留損耗チェックを行います;

 ・アガトクレス軍(カタナ市内):合計補正戦力51(歩兵35、騎兵8×2=16)、州損耗値3(東シチリア州)ですが、修正-1(カタナの固
  有防御力)を加えて最終損耗値2となるので喪失はありません
 ・エジプト第T軍(タプスス市内):合計補正戦力23(歩兵11、騎兵6×2=12)、州損耗値3(カルタゴ州)、修正-1(タプススの固有防
  御力)を加えて最終損耗値は2。混乱状態なので1行下方修正となりますが喪失はありません
 ・カルタゴ第T軍(タプスス市外):合計補正戦力40(エリートカルタゴ歩兵6、カルタゴ歩兵22、エリートカルタゴ騎兵6×2=12)、州
  損耗値3(カルタゴ州)なので喪失はありません
 ・カルタゴ第U軍(テルマエ市外):合計補正戦力13(リビア歩兵7、リグリア歩兵6)、州損耗値3(西シチリア州)で喪失はありません

帰港セグメント:出港中の各艦隊の寄港チェックを行います;

 ・シラクサV艦隊(カタナ沖):カタナへ帰港します。距離0なので自動的に入港できました
 ・カルタゴ第T艦隊(リリバエウム沖):カルタゴ港に帰還します。距離ポイント11、サイの目96で無事に入港できました
 ・カルタゴ第U艦隊(カルタゴ沖):カルタゴ港に帰還します。距離0なので、自動的に入港できます

戦闘回復セグメント:エジプト第T軍は疲弊状態に、カルタゴ第T軍は正常状態に回復しました

勝利判定セグメント:最終ターン終了時の状況は右図のようになりました。自動的勝利条件を満たしている陣営はありません。ゲームの全行程が終了したので、VP合計より勝者を決定します

 ・シラクサ11(リリバエウム3、パノルムス、ドレパヌム、メッサナ、マクテリス、スフェス、ハドルメントゥム、タプスス、タパルラ各1)
 ・カルタゴ9(ケファロエディウム、ヘラクレア・ミノア、エンナ各3)

11VP対9VPでシラクサが勝利を収めました!




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