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  古代ローマをテーマとするゲームについて徒然に書き連ねます

Carthageリプレー(シナリオNo.3)CR Scenario3 Replay

Carthageシナリオ2「AGATHOCLES ~ The First Invasion of Carthage, 311BC ~
リプレー (感想と考察)

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プレー後の考察などです


感想と勝敗のポイント、作戦面の考察など:

 Max5ターンとそこそこ長く、ローマの政務官人事以外ほぼすべての要素が盛り込まれているので、シナリオ3である程度システムに慣れた後に最適のシナリオです。しかし、シナリオの並び順ってどういう基準で決まってるのでしょうか?シナリオ3を先にやってからこちらに取りかかる方がよいと思うのですが…

 初めてのシナリオだったので理解が不足しているだけかもしれませんが、アグリゲントゥムとフィラルスの存在意義が今一つわかりません。カルタゴ軍にとってはシチリア内の1都市に過ぎず、ここを攻めた場合、すぐに占領できなければ敵に同盟軍と1VPをただでくれてやることにしからならないため、終盤よほどVPに困っているシラクサ軍でない限りここに手を出す理由がありせません。管理人が気付いていない何かがあるのでしょうか?

 シナリオ2と比較した場合、ターンが長いので一時的にモメンタムを失ったとしてもその後に戦略の修正が可能で、一方的な展開になることは少ないと思います。今回のリプレーでも、サイの目次第ではありましたがシラクサに傾きかかった流れが途中で止まり、結果的に最終LAMまで勝負の行方が分からない状況になりました


 今回のゲーム展開に影響を与えた要素としては、以下のものが挙げられます;

 @:第2ターンのカルタゴ政治動向が「慎重」のままだった
 A:カルタゴ第V軍の編制規模が小さかった
 この2つのの影響はかなり大きかったと思われます。ルール上、カルタゴは既存軍勢の増強が難しく、動員を行っても編制時の戦力までしか補充できません。そのため、新たに編制した第V軍が小規模であったことは戦略を決定する際にかなりの制約となりました。終わった後で振り返ってみれば、政治動向が「好戦」となってから軍編制の動員を行うべきだったような気がします

 B:オフェラスが早期に登場し、最終ターンまで生き延びた
 シラクサ軍はカルタゴ州の支配都市からVPを得られるので、これの持つ意義も決して小さくはありませんでした。これにより、カルタゴが政治動向の「好戦」化を待つことなく早期に第V軍の編制を迫られた結果、Aの要因に結びついたと考えることもできます。当初オフェラスはカルタゴ1個軍を引き付ける、使い捨てとしての役割を考えていたので、想定以上の戦果を挙げたといえるでしょう

 C:ボミルカルも比較的長く生存した
 ボミルカルはそこそこの戦闘力を有するリーダーではあるものの、いかんせん行動力が1しかないため、いろいろな局面で主導権を握るのが難しくなっています。しかし、カルタゴは(ボミルカルに限らず)リーダーが死亡した場合には新たに2名のリーダーを得ることができ、戦闘力は2名ともDとボミルカルより低下しますが、行動力の合計が3となるため戦略の幅は広がります。可能なら早くリーダーの交代を実現し、新しいリーダーになるべく早く軍を指揮させて軍能力値を上昇を図りたいところでした

 D:アガタルクスが帰港に失敗して死亡した
 勝敗に直接関係することはなかったものの、もしシラクサが敗北していれば戦犯扱いされるレベルの損失でした

 E:最終ターンまでハミルカルがシチリア島で行動できた
 序盤は順調に支配都市を増やしていたシラクサ軍でしたが、これにより、アグリゲントゥムを除くシチリア全土の制圧という当初の堅実路線目標を達成することができませんでした。あと一歩まで迫ったハミルカルの駆逐に失敗した主な原因として、リーダー能力の低さのために有力な支作戦を実行できなかったという面があったことは否めません

 F:第3ターン、ボミルカルがハドルメントゥムの攻略に失敗した
 これそのものはそれほど大きな失点にはならなかったのですが、このために野営する破目となり、その後オフェラスの直撃を受ける契機となってしまいました。その結果、敗戦して「崩壊」状態となりオフェラスに主導権を握られる要因となったことから、この攻略失敗がカルタゴ軍の戦略に与えた影響は決して小さくはありませんでした

 G:第4ターンにハンノがオフェラスを拘束できなかった
 レプティスを包囲すれば、そこに籠るオフェラスの行動も封じることができると考えたのですが、思慮不足だったかもしれません。確かに、包囲によって行動を制約することで行動力の差を埋めるというアイデアに誤りはないのですが、オフェラスに逃げられたために無駄に小都市を包囲する結果となってしまいました。こうなるぐらいなら、オフェラスの拘束はあきらめ、敵支配小都市の強制降伏・奪還を目指すべきでした



 以上、敗北側のカルタゴに言及したものが多くなっている感は否めませんが、感想と考察などを述べてみました。次回のシナリオを何にするのか未だ決めていませんが、その際はまたよろしくお付き合いください
                                                        らくがき



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