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  古代ローマをテーマとするゲームについて徒然に書き連ねます

Carthageリプレー(シナリオNo.2)CR Scenario2 Replay

Carthageシナリオ2「AGATHOCLES ~ The First Invasion of Carthage, 311BC ~
リプレー (Turn. 2)

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Carthageシナリオ2リプレー、第2ターンです


第1ターンの考察:
 シラクサ:パノルムス攻略の策源としてテルマエを支配できたのは計画通りでしたが、肝心のパノルムス包囲に失敗したので達成感のほとんどない第1ターンでした。第2ターンからカルタゴが攻勢に出てくると思うので、かなり遅れをとったと言えます
 カルタゴ:そもそも、本シナリオの第1ターンにできることはほとんど、と言うか全くなかったので、考察のしようがありませんが、パノルムスを包囲されなかったので良しとしましょう


第2ターン以降の方針:
 シラクサ:方針に変更はなく、当初の計画を継続します。まずは第1目標パノルムスの包囲・攻略を達成し、その後可能ならカルタゴ第U軍を地中海へ追い落としてシチリアの覇権を確立します。もしオフェラスとの同盟が実現した場合、シチリアを掌握できていればアフリカへ渡るのもありですし、アグリゲントゥムの制圧を図るのもよいでしょう
 カルタゴ:とにかく、政治動向の変化を待つしかありません。ただ、たとえある程度政治動向が改善しても、直ぐにシチリアへ派遣できる戦力は限られているため、第2ターン中にシラクサに反撃を加えるのは難しいかもしれません。雌伏の時代は続きそうです


■第2ターン(紀元前310年)■
 このターンからは通常通りの手順で進行します

A. 更新フェイズ:
1.都市再建セグメント:略奪は行われていないので、再建対象の都市はありません
2.カルタゴ軍能力決定セグメント:第1ターン中、カルタゴは2個軍とも指揮官の変更がなかったので、それぞれ能力値が上昇し、第T軍が-1、第U軍が2となります

B. 戦略決定フェイズ:
1.軍団解散セグメント2.統帥権延長セグメント3.冥王の訪問セグメント4.ローマ政務官選出セグメント:これらのセグメントはいずれも、ローマ軍が存在しないので実行できません

5.カルタゴ政治動向セグメント:まず、カルタゴの与党家系を決定します。サイの目8、第1ターンの与党がマゴ家だったので-1の修正が加わって最終値7。与党がバルカ家に変更となりました
 次に、政治動向決定サイの目チェックを行います。サイの目2、最高司令官のハンノが与党家系でないので-1、指揮官のいる敵軍勢がアフリカの州にいないので-1、アガトクレスがテルマエを攻撃しているので+2。以上の修正を加えて最終値は2となり、政治動向は「慎重」のまま変更はありません。カルタゴの作戦行動はこの第2ターンも変わらず大きな制約を受けることになってしまいました
 陸軍の自由度が小さいままなのはこの期に及んでどうしようもないことですが、せめて海軍だけでも何とかしたいので、ボミルカルを提督として第T艦隊の指揮を任せることにしました

6.戦力増強決定セグメント:まずはシラクサ軍が動員を行います。シラクサ軍は以下の方法のいずれかで増援を受け取ることができます;
  @シラクサ市以外に支配しているシチリア島内の都市数と同じ戦力のシラクサ兵
  Aサイの目2個の合計と同じ戦力数の傭兵(ギリシャおよびエトルリア兵を半々で)
  Bカルタゴ、チュニスおよびウティカ市以外で、支配しているカルタゴ州とトリポリタナ州内の都市数の2倍の戦力のリビア兵
 Bだと0、@なら8ですが、Aの場合の期待値は9。計算の上ではもっともたくさんの増援が得られるAを選択しました。サイの目は8と5で合計13となったため、ギリシャ兵7+エトルリア兵6戦力の傭兵を獲得し、パノルムス郊外にいるアガトクレスと共に配置して終了しました
 一応、艦隊建造も選ぶことはできるのですが、シチリアの制圧をまずは重視する方針のため陸上兵力の調達が優先されました

 次に、カルタゴ軍が動員を行います。特別ルールにより、カルタゴ市民兵が多く得られる反面、傭兵の動員サイの目には不利な修正が付いたり、同盟國から徴兵できるのはリビア兵のみだったりと、国外に派遣する戦力が得られにくくなっています
 と書いては見たものの、実は政治動向が変化せずに「慎重」のままであったため、動員そのものが実行できません。動員ルールによると、政治動向が「慎重」である場合、動員によって戦力を得ることはできますが、獲得できるのは「前のターンに受けた損失分」のみです。従って、第1ターンの損害0のカルタゴ軍には、戦力を補充する権利がありません
 そのため、このセグメント中のカルタゴ軍は状況を傍観するだけとなりました


7.襲撃マーカー除去セグメント:本シナリオでは襲撃は行えません

以上で、イニシアチブフェイズの開始準備が終了し、状況は右図のようになりました

C. イニシアチブフェイズ:
1.LAMプールセグメント:LAMは通常通り使用できるので、準備するLAMは以下の通りです;
 シラクサ:アガトクレス2個、アルカゲトゥス1個、アガタルクス1個、海防官1個
 カルタゴ:ハンノ1個、ハミルカル2個、ボミルカル1個、海防官1個
 その他:攻城戦損耗マーカー3個、神託マーカー1個
2.イニシアチブ決定セグメント:引かれたLAMに応じて任務フェイズへ移行します

D. 任務フェイズ状況:

LAM=アガタルクス:作戦値わずか4の不肖の息子ですが、戦闘力Dなので提督として勤務させれば、敵海防官相手ならそこそこ活躍できるはずです。パノルムス沖に派遣してもよいのですが、総合的で劣っているシラクサ海軍としては質の向上がまずは重要と考え、アガタルクスを提督に就任させて完了しました

LAM=ハンノ:最高司令官ですが、とりあえずやれることがありません。そのまま完了となりました

LAM=ハミルカル@:パノルムスが包囲される直前ですが、現在のカルタゴ第U軍はアガトクレス軍には全く持って太刀打ちできません。しかも、たとえパノルムスを失ったとしても、他の都市を支配できればカルタゴとしてはVP損失はないので、パノルムスの維持にそこまでこだわる意味はないでしょう。しかし、だからと言って現有戦力では未支配小都市の攻略は冒険的すぎるので、何もせずに様子見となりました

LAM=攻城戦損耗@:攻城戦は発生していないので、影響なしです

LAM=カルタゴ海防官:現在艦隊サポートの必要な都市はありませんが、敵の出方が分からないのでとりあえず第U・V艦隊共出港し、それぞれ自港の沖合で待機することにしました

LAM=アガトクレス@:結果だけで言うと、増援を得て歩兵戦力が増強されて強制降伏を試みることができるようになったので、第1ターンにパノルムスの包囲に失敗して正解でした。アガトクレスはスタックしている全戦力を指揮して任務を開始します。強制降伏はサイの目3で成功、守備隊のリビア歩兵1戦力をドレパヌムに追放後、パノルムスに入城して継続チェックを行います。サイの目2、強制降伏成功後修正+2を加えて最終値4で継続に成功したアガトクレスは、エトルリア歩兵3戦力にパノルムスの守備を任せて出陣し、不必要な損耗の蓄積を避けるためにセゲスタ前面の小河川南岸を迂回して西方からセゲスタ郊外に到達しました。戦力不足のためカルタゴ軍は迎撃は見送りました
 引き続き、継続チェックをサイの目1、強制降伏成功後修正+2を加えた最終値3でクリアしたアガトクレスは、更なる戦果を獲得すべく、セゲスタの守備をエトルリア歩兵1戦力に任せてドレパヌムへ進軍しました。小戦力のハミルカルに厳しい選択を突きつけます。迎撃か?回避か?それとも、為す術なくこのまま包囲されるのか?
 カルタゴ第U軍の戦力は、わずかリビア歩兵4戦力。対するアガトクレス軍は歩兵31(シラクサ23、ギリシャ7、エトルリア1)+シラクサ騎兵8の計39戦力とカルタゴにとって、悪夢のレベルで不利な状況です。迎撃は現実的とは言えず、回避が順当な選択でしょう
 抵抗も受けることなくドレパヌムに到達したアガトクレスは、一旦停止して損耗チェックを行います。蓄積損耗3、合計補正戦力は歩兵31+騎兵8×2=46なので今回も1ポイント喪失となり、エトルリア歩兵1戦力を除去しました。継続サイの目3でチェックをパスしたアガトクレスは、ドレパヌムの包囲を宣言します
 対するハミルカルは回避を宣言、サイの目1で成功しました。無駄な損失を避けるべく、守備隊のリビア歩兵1戦力を合流させた上でリリバエウムへ退却しました。リリバエウムの守備隊リビア歩兵3戦力も吸収し、カルタゴ第U軍の兵力はリビア歩兵7戦力まで増加しました。合流する総戦力が合流前戦力の半分を超えているため、能力値は1低下して1となりました
 ハミルカルに見捨てられた形のドレパヌムは包囲され、民兵3戦力が登場します。アガトクレスはここで完了となりました(右図参照)

LAM=攻城戦損耗A:現在ドレパヌムが包囲されているので、損耗チェックを行います
 まず攻撃側のアガトクレス軍です。合計補正戦力は歩兵30(シラクサ23、ギリシャ7)+騎兵8×2=46、修正は-1(平地)と-3(セゲスタからの補給)の合計-4です。損耗チェックサイの目0、修正後‐4なので0とみなされるため1ポイント喪失。ギリシャ歩兵1戦力を除去しました
 次は籠城側のカルタゴ軍です。合計補正戦力は民兵3戦力のみ、修正は-3(港湾へクスにいるのが味方の艦隊のみ)。サイの目は7で修正後4となって1ポイント喪失。民兵1戦力を除去して攻城戦損耗チェックは終了です

LAM=神託:本シナリオ2回目の神託マーカーです。神託サイの目は1、アガトクレスの待ち望んだ(?)オフェラスとの同盟が締結されました。エジプト第T軍がギギティス(Cr-4735)に登場します。オフェラスのLAM1個をプールに加えて神託フェイズは終了となりました

LAM=アルカゲトゥス:不肖の息子その2です。今のところやることは何もないのですが、父親サポートする機会があるかもしれないと考え、セゲスタに移動しました

LAM=オフェラス:新参のオフェラスにいきなり出番が回ってきました。まずはレベルC道路に沿って移動し、カプサを通過してカルタゴとの州境、ヘクスCr-3438に停止後、損耗をチェックします。全てレベルC道路上の移動なので、蓄積損耗は州の損耗値と同じ3、エジプト第T軍の合計補正戦力は歩兵16+騎兵7×2+戦象2=32で喪失はありません。サイの目2で継続に成功したオフェラスは引き続きレベルC道路上を行軍、小都市マクテリス郊外に布陣します。蓄積損耗はカルタゴ州の損耗値3のみなで、ここでも喪失のなかったオフェラスはマクテリスの強制降伏を試みます。サイの目4で成功、オフェラスはマクテリスに入城しました
 継続サイの目1、強制降伏成功後修正+2を加えた最終値3でチェックをクリアしたオフェラスは、元来た道を2へクス戻ってスフェスに向かいます。ここでも損耗喪失はなく、継続チェックをサイの目5で成功したオフェラスは、スフェスも強制降伏を試みます。サイの目3でまたも成功して入城しましたが、再度の継続チェックはサイの目8で失敗、完了となりました。いきなりの2都市攻略、さすがは名将プトレマイオスに見込まれた男です
 このフェイズにおけるエジプト軍の行動は右図の通りです。州境の手前で一旦停止し、蓄積損耗をクリアしてからカルタゴ州に侵入しているところがポイントでしょうか?

LAM=ハミルカルA:アガトクレスより先にハミルカルのLAMが引かれてしまいました。アガトクレスはドレパヌム包囲中ですが、ハミルカルが行動を起こせばまず間違いなく迎撃してくるでしょう。ケファロエディウムやテルマエを占領したい気持ちは山々ですが、戦力の十分でない現状では冒険的な行動は慎むべきです。ハミルカルは待機し、完了となりました

LAM=シラクサ海防官:第U艦隊は小戦力であるため、積極的な行動はとりにくいのが実情です。敵の隙を付いた行動が求められるため、とりあえずパノルムスに回航します。距離効果判定サイの目4、沿岸16へクスで距離ポイント16、サイの目修正+1なので最終値は5。シラクサ第U艦隊は問題なくパノルムス沖に到着しました
 現在、アガトクレス軍がドレパヌムを包囲してはいるものの、敵艦隊が海上補給を行っているため思ったような成果を挙げれていないと判断した海防官は、補給妨害のためにドレパヌム沖へ出向することにしました。継続サイの目は4、移動後の継続修正-1を加えて最終値3、継続に成功してドレパヌムへ向かいます。距離ポイント4、修正0で距離効果判定を行い、サイの目7で無事にドレパヌム沖に到着、海上補給の妨害に取り掛かります
 カルタゴ第V艦隊が海上補給の役割を担っていますが、このままではドレパヌム守備隊が危機に瀕してしまいます。しかしながら、自艦隊も相手と同じ1個戦隊であり、船員能力値でかろうじて上回っているだけなので、迂闊に迎撃して海戦に訴えるのもためらわれます。カルタゴ艦隊は熟慮の末、攻城戦損耗マーカーが1個残っていることを重視、迎撃を行うことにしました。しかし、迎撃チェックサイの目は7、失敗に終わり、ドレパヌム沖には両軍の小艦隊がたむろする状態となりました

LAM=アガトクレスA:第U艦隊が決死の覚悟でドレパヌム沖に突入したのですが、残念ながら攻城戦損耗よりも先にアガトクレスの手番が回ってきてしまいました。このまま包囲してしばらく待つという選択肢もありますが、ボミルカルのLAMがまだ残っており、活性化したらドレパヌムまで急行してくるのは間違いないので、ここでドレパヌムを占領し、第U艦隊の回避場所を確保しておくことが必要と判断したアガトクレスはドレパヌム攻撃を決断、今回もスタック中の全戦力を指揮下に置いて任務を開始し、寝返りによる攻略を試みます。万全を期して手持ちの全策略ポイント(1ポイント)の使用も宣言しました
 ・攻撃側指揮官作戦値:6(アガトクレス)
 ・防御側固有防御力:3(中都市ドレパヌム)
 ・修正値:+1(使用策略ポイント)
 寝返り判定サイの目9、修正後10なので寝返り成功、アガトクレスはドレパヌムを占領、自軍に不利な判定が出るのも不愉快なので略奪は行わず、残った民兵は解散させられました。カルタゴ第V艦隊は海上にいるので影響はありません。寝返りは自動完了なのでアガトクレスの任務フェイズは終了となります

LAM=ボミルカル:ボミルカルのドレパヌム救援はあと一歩届きませんでした。しかし、ドレパヌム沖には未だ敵艦隊の存在が確認されているため、ボミルカルは敵影を求めて前進します。ドレパヌムに到着後、停止して第T艦隊の距離効果を判定します。サイの目6、距離ポイント12なので修正+1を加えて最終値7となり、影響はありません
 目前にシラクサ第U艦隊を発見したボミルカルはすぐさま攻撃を宣言しますが、あまりにも戦力差が大きいため、シラクサ海防官はドレパヌム港内への回避を選択します。サイの目0で回避に成功、第U艦隊は無事ドレパヌムに入港しました。目標を失ったボミルカルはそのままドレパヌム沖で任務を終えています

LAM=攻城戦損耗B:現在、攻城戦中の都市はないため影響はありません



以上でLAMプールが空となったので、第2ターンの全イニシアチブ・任務フェイズが終了しました

荒廃フェイズ:荒廃の試みは行われませんでした

ターン終了フェイズ:
駐留損耗セグメント:同一州内にとどまった軍勢の駐留損耗チェックが必要です;
 ・アガトクレス軍(ドレパヌム市内):合計補正戦力45(シラクサ歩兵23、ギリシャ歩兵6、シラクサ騎兵8×2=16)、州損耗値3(西シチ
  リア)、修正-3(ドレパヌム固有防御力)を加えて最終損耗値0なので喪失なしです
 ・カルタゴ第T軍(カルタゴ市内):合計補正戦力41(エリートカルタゴ歩兵6、カルタゴ歩兵15、リグリア歩兵5、イベリア歩兵5、エリ
  ートカルタゴ騎兵5×2=10)、州損耗値3(カルタゴ州)、修正-8(カルタゴ市の固有防御力)を加えて最終損耗値-5なので喪失なしです
 ・カルタゴ第U軍(リリバエウム市内):合計補正戦力7(リビア歩兵7)、州損耗値3(西シチリア州)、修正-4(リリバエウムの固有防御
  力)を加えて最終損耗値-1なので喪失なしです

帰港セグメント:カルタゴの3艦隊のみが帰港チェック対象です。リリバエウムが最も近いのですが、港湾能力は6しかなく、3艦隊すべてを収容することができません。そもそも、エジプト軍が出現していてアフリカの覇権が脅かされている現状では、行動できるリーダーをアフリカにも確保しておく必要があるので、ボミルカルの第T艦隊はカルタゴに寄港させることにしました

 ・カルタゴ第T艦隊(ドレパヌム沖):カルタゴまで距離12です。サイの目86で問題なく帰還を果たしました
 ・カルタゴ第U艦隊(リリバエウム沖):リリバエウムまで距離0なので、自動的に入港できます
 ・カルタゴ第V艦隊(ドレパヌム沖):リリバエウムまで距離2です。サイの目67、こちらも無事にリリバエウムへ入港できました

戦闘回復セグメント:現在、何らかの戦闘後状態にある軍勢はありません

勝利判定セグメント:自動的勝利条件を満たしている陣営はありません。現在のVPは、シラクサ5(メッサナ、パノルムス、ドレパヌム、マクテリス、スフェス各1):カルタゴ3(リリバエウム3)です



以上で第2ターンの全行程が終了しました(右図はシチリア〜北アフリカの現在の状況です)。これから第3ターンへとゲームは進みます



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