本文へスキップ

  古代ローマをテーマとするゲームについて徒然に書き連ねます

Carthageリプレー(シナリオNo.2)CR Scenario2 Replay

Carthageシナリオ2「AGATHOCLES ~ The First Invasion of Carthage, 311BC ~
リプレー (Turn. 1)

   AARのページに戻る

Carthageシナリオ2リプレー、ゲーム開始〜第1ターン終了時までです


初期配置:
 シナリオ記載に従って初期配置を行います。本シナリオに選択配置ユニットはありません
 初期配置後の状況は右図のようになっています。軍および艦隊マーカーは除いていますが、特別ルールにより、シラクサ軍は軍を編制して特定のリーダーに配属することはできませんので注意してください
 続いて、LAMを準備しますが、第1ターンは特別ルールにより使用できるLAMが制限されているので、プールに入れることができるLAMは、シラクサ陣営はアガトクレスと海防官、カルタゴ陣営はハンノとハミルカルそれぞれ1個ずつです
 シラクサ軍には初期配置以外のリーダーは存在しません。カルタゴ軍には交代用のリーダーとしてハンノ(P-14)とヒミルコがいますが、初期配置のリーダーの誰かが死亡した後でないと受け取ることができません。おそらく、死亡するリーダーは神託イベントの結果によるボミルカルになると思います


■第1ターン(紀元前311年)■
 前述のように、第1ターン開始直後に使用するLAMが特別ルールで指定されているため、アガトクレスの任務フェイズから始まります。アガトクレスLAM以降は通常通りのイニシアチブ決定→任務フェイズの手順で進行します


D. 任務フェイズ状況:

LAM=アガトクレス:計画通りパノルムスの攻略を目指したいところですが、メッサナ守備隊も含めてもシラクサ軍の歩兵は合計で33戦力しかなく、最弱なパノルムス相手でも、強制降伏を試みる条件である歩兵30戦力以上を確保するためにほぼ全軍を動員する必要があり、現実的には不可能である点が問題となります
 そのため一旦パノルムスを包囲しなければなりませんが、何の下準備もなく包囲してしまうと、攻城戦損耗になった場合に、自分の支配州でない、策源を持たない、荒れ地にある都市を包囲していることになり、有利なサイの目修正を得ることができません。いきなりパノルムスに取り付くのは避けた方が無難で、まずは策源確保が先決です。パノルムスに関する限り、策源としては事実上テルマエしかありませんので、最初にテルマエを攻略するべきでしょう
 では、テルマエを目標とするのは決まったとして、どのようにしてテルマエに進軍するかが次の検討事項です。シナリオ3と違ってシラクサ軍も移動損耗を受けるので、本シナリオにおいて経路の選択は常に重要です。選択肢としては大きく陸路と海路の2つが考えられますが、荒地にある都市であるテルマエの海岸に接岸した艦隊からは最大5戦力しか下船することができないため、今回の経路としては不適当です。強制降伏のためには最低でも歩兵10戦力は必要です
 以上より陸路を行軍することになりますが、中継ポイントを設けずに直接テルマエまで進軍するのであれば海沿い迂回でも内陸突破でも同じ7損耗ポイントが蓄積し、1〜2ポイントの損耗喪失が生じます。これを回避するためには海沿いに進んでメッサナに入城、一旦停止して蓄積損耗をリセット。継続チェックに成功後に北岸道路を進軍するという方法があります。こうすれば、蓄積した損耗6ポイントのうち、メッサナ入城によって固有防御力分の4が低減されて合計2ポイントとなり、仮にシラクサ軍全兵力が行動していたとしても損耗喪失はありません。この方法の問題点は、継続チェックに失敗すると主導権を失ってしまうところです
 どちらの方針で臨むか少し迷いましたが、アガトクレスの能力を信じてメッサナでの中継を選択しました。合計補正戦力が40を超えると損耗表上1列シフトするので、歩兵6戦力を残したアガトクレス指揮のシラクサ軍歩兵24戦力+騎兵8戦力がまずはメッサナまで移動、入城して停止しました。前述のようにメッサナまでで蓄積した損耗が6ポイント(東シチリア州3+中河川渡河2+小河川渡河1)、メッサナの固有防御力修正4を引いた蓄積損耗合計の最終値は2となるため、合計補正40戦力(歩兵24+騎兵8×2)のアガトクレス軍の喪失はありません
 サイの目6で継続チェックに成功したアガトクレスは北岸道路を西進し、テルマエに到達して停止します。東西シチリア州の移動ですが、すべて道路移動なので蓄積損耗は2、先ほどと同じで損耗喪失はありません。継続サイの目4でチェックをパスしたアガトクレスは、テルマエの強制降伏を試みます。サイの目2でぎりぎり成功し、テルマエに入城しました
 策源を確保できた今、アガトクレスは本来の第1目標パノルムスの攻略に着手します。継続サイの目2、強制降伏成功後修正+2を加えた最終値は4となって成功、歩兵1戦力をテルマエに残し、パノルムスへ進軍して停止します。蓄積損耗は1ポイントで喪失はないので、パノルムスを包囲すべく継続チェックを行います。しかし、サイの目8で失敗したアガトクレスはパノルムス郊外で完了となりました(右図:アガトクレスの行動部分のみです)

LAM=攻城戦損耗@:攻城戦は発生していないので損耗はありません

LAM=ハンノ:元来、最高司令官は動員を実行できるのですが、カルタゴの場合は政治動向が「好戦」であることが必要であるため、現在のハンノにできることは特にありません。政治動向が変化しない限りただ単に眺めているだけの状態で、我慢の日々が続きます

LAM=攻城戦損耗A:影響なしです

LAM=神託:初めての神託マーカーです。神託表を参照し、サイコロを1個振ります。サイの目は8、アグリゲントゥムの攻略を試みた陣営がいないので、9の目として扱いますが、アフリカにシラクサ軍がいないので影響なしとなりました

LAM=ハミルカル:パノルムスが危機に曝されていますが、わずか歩兵4戦力では何もやりようがなく、ハミルカルも様子見です

LAM=攻城戦損耗B:3個目の攻城戦損耗マーカーですが、今回も損耗はありません。アガトクレスがパノルムスを包囲できていればこの3回の間に攻略できていたかもしれず、シラクサにとっては運がなかったと言えるでしょう

LAM=シラクサ海防官:第U艦隊を指揮するメッサナの海防官が活性化します。最後のLAMなので特にすることはないのですが、第2ターン以降の海軍の選択肢を増やしておくためにシラクサ港へ移動します。距離ポイント6なので修正なしで距離効果の判定を行いましたが、サイの目0が出たため大惨事のチェックが必要となりました。チェックのサイの目41で大惨事には至らず、無事シラクサに入港しました



LAMプールが空となったので、第1ターンの全イニシアチブ・任務フェイズが終了しました

荒廃フェイズ:荒廃を試みる陣営はありませんでした

ターン終了フェイズ:
駐留損耗セグメント:ターン中に同一州に留まったのは、小戦力の守備隊を除けばカルタゴの2個軍ですが、2軍とも州の損耗値よりも駐屯している都市の固有防御力の方が大きいので駐留損耗はありません

帰港セグメント:出港中の艦隊はないので、帰港チェックは行われません

軍団/船員訓練セグメント:訓練中の軍団や艦隊はいないので、影響なしです

戦闘回復セグメント:戦闘後状態にある軍勢はありません

勝利判定セグメント:自動的勝利条件を満たしている陣営はありません。現在のVPはシラクサ1(メッサナ):カルタゴ9(中都市3個)です


以上で第1ターンの全行程が終了、第2ターンへ進みます



 「シナリオ概要」に戻る
    「第2ターン(紀元前310年)」に進む


   AARのページに戻る